姦通―かんつう―-7
「奥さんがこんなに感じてくれるなんて、私は嬉しいよ」
くしゅくしゅとショーツを下ろしていく島袋の手を紗耶香の手が追ってくるが、あきらめも早かった。
果たして島袋の眼下に花が咲いていた。
夏のあいだに処理したであろう薄いヘアーはきれいに生えそろい、恥丘の下の濡れた花つぼみが妖艶な色に染まって見える。
まだらに赤らんでいる部分は自分の愛撫の痕なのだと、大いに納得する島袋。男を誘う蜜の匂いが目に染みる。
「よっぽど大事に扱っているようだね。割れ目の奥から甘い匂いがしたたってくるよ」
にたり、にたりと、よく曲がるその口が、紗耶香のラビアに吸着してきた。
「あ、あ、あ、あ、あんっ……」
ほとんど音符に近い点々とした喘ぎが、えぐみとなって人妻の唇から抜けてくる。
びちゃびちゃ、じゅっじゅっ──クンニリングスによってとろけてぐずつく女花。
「もうすぐ満開になりそうだよ。ああ、奥さん、すごくきれいだ」
じゅびじゅびと愛液を飲み込みながら、のろけた声で女性器を褒める島袋。
そこをくいっと左右にひろげると、一本でもじゅうぶん太い指を二本も立てて、ピンク色の弁を掻き分けながら突き通した。
「んっあ……あああ……ああ……あ」
指が奥へ進むにつれて、ヴァギナがわなわなと震えて締まる。
「気持ちいいか?ほら?ほら?」
お気に入りの愛人を手に入れたような気分で、指にピストンの仕事をやらせては紗耶香の膣をおもちゃにする島袋。
「あんあっ、いっ、あうっ、あっいっ、いやっ、だっ、だめっ……」
「新婚の奥さんがそんな声を出しちゃいかんな」
「ああん、もうだめえ、やめてえ……」
「熱い、熱い、奥さんのここが、熱い汁を垂らして、あぶないことをして欲しいと言ってるよ」
「ちがうん、ああっ、ぬいてえ、あん、ゆび、ぬいてっ、あっ、ああんっ……」
上等なソファーに染み込む、人妻の水。見た目は甘い蜜のようでいて、舐めれば口がしょっぱくなり、匂いには女のぜんぶが分泌されているのだ。
「うちのソファーをこんなに濡らして、恥ずかしいとは思わんのか?」
顎が上を向いたままの紗耶香にさんざん指を入れて、あくまでもオーガズムにこだわる島袋。
どんなイキ方を見せてくれるのか、人妻コレクターの自分としては是非とも見届けなければと思っていた。