調教合宿-20
エピローグ
上杉部長が帰ってくるその日まで滝山は合宿をしていた。もはや淫獣のように変化した二匹の牝犬は常に滝山にまとわりついていた。
牝犬のアナルには常に拡張スッティックが入れられ、滝山が挿入を望んだ時にのみ外された。滝山は望んだ時に好きなほうの穴に入れることができた。
滝山がテレビを見ている時も足もとにすりより一匹がペニスにしゃぶりついているともう一匹は顔から足先までに舌をはわせていた。または隣にやってきて滝山の手をとり自分の股間に導いて擦り付けて切なげな声を発していた。
所用でその場をはずして戻ってくると二匹は互いに貪りあって慰め合っていることもあった。
携帯電話が着信したのは、リビングのソファに座っている滝山に雅恵が対面で跨って尻を振っている時だった。上杉部長からだった。
「貴様! 一体どうゆうつもりだ! 俺と同じ日程で休暇とりやがって。今すぐ会社に出社して報告しろ!」
時間を見ると正午だった。恵美がソファの横で四つん這いになって滝山の手をとってバギナに擦り付けている。
「はあ……分かりました。今から行きます」
気のない返事で滝山は答えて雅恵と恵美を押しのけて立ち上がった。
「可愛い牝犬どもよ。つまらん用で外にでなければならない。俺が帰ってくるまでおとなしく待っているんだ。いいね」
滝山は雅恵と恵美の首輪に鎖をつけて柱につないだ。二匹は不安な表情で後ろ手に拘束する滝山を振り返ってみている。優しい笑みを浮かべながら滝山は、股縄を締め込みクリトリスにローターを当て込んだ。すっかり敏感になった牝犬たちが勝手にいかないように微弱に調整してやった。
二匹の牝犬たちにとってこの状態で放っておかれるのは地獄の苦しみにちがいない。悲壮な表情ですがるような目つきでイヤイヤをしている。滝山は憐みの表情をつくって言った。
「帰ってきたらいっぱい可愛がってやるからな。それまで辛抱するんだよ」
上杉部長は烈火のごとく怒鳴り散らしていた。滝山はしおらしく頭をさげたまま何も反論しなかった。
「貴様、俺をなめているな! どうしてこんなことができるんだ!」
「はあ……。女たちと楽しいバカンスを楽しんでいました……」
「きっ、貴様っ! よくもぬけぬけとっ! お前はクビだ! 明日から来るな!」
「はぁ……。私もそのつもりでいました」
「よろしい、良い心構えだ! では今すぐ私物を整理して出ていけ!」
滝山は会社をでたあと、すぐに上杉邸に向った。玄関脇で上杉部長が帰ってくるのを待ち伏せしていた。
重役連中と呑んだのか、上杉部長が帰宅したのは午後10時をまわっていた。滝山に叱責を加えていた時とは打って変わって上機嫌だ。おぼつかない足で玄関を開け自宅に入っていった。
程なくして部長の驚愕の声が家の中から聞こえてきた。滝山は悪魔のほほえみを浮かべながら上杉邸に入った。
リビングで立ち尽くす上杉部長を押しのけると、そこには性欲に狂った二匹の淫獣がもつれあっていた。長い時間極度の性的飢餓状態におかれた二人はお互いの股間に顔を埋めあって慰めあっていた。下になった恵美にのしかかるように跨った雅恵が縄目からはみだした媚肉に舌をさかんに這わしている。同じように恵美も下から腰を落とした雅恵の股間を貪りつくしていた。
二匹の肉を貪る音と唸り声がリビングに響いている。
滝山は二匹にかけより、縛めを解いてやった。そして愛おしげに二匹に頬ずりした。
「長い間待たせすぎな。かわいそうに」
二匹の牝犬たちも滝山に四つん這いで抱きついてきた。
「あああああ……。ご主人様……。愛しい……。狂おしいほど愛しい。早く欲しい、ください。それともだめな牝犬を虐めてくださいますか」
「いっ、一体何なんだ……」
滝山に抱きつく雅恵を見て、部長は胸を抑えたまま、その場で呻き声をもらしている。
恵美はもう待てないといった姿で滝山の股間に顔を押し付けている。
滝山は二匹の牝犬の頭をかき抱きながら上杉部長を顎でさして言った。
「この男はどうするんだ」
「いらない、もうそんな男は用無し。出ていってもらって」
そっけなく雅恵が言った。
「ご主人様しか考えられないの。ねぇ、じゃま。はやく出ていって」
恵美が滝山に抱きつき、上杉部長を見ようともしなかった。
「そういうわけだ。上杉、お前はクビだとサ」
その言葉を聞いて上杉部長は胸を抑えたまま、その場に崩れ落ちていった。
《完》