プロローグ-1
ある日、小木は変な物を見るようになった。
何かをしている時に、それは見える。
目の前を何かが横切るのだ。
それは鳥のようで鳥でない。
それは小木が「あること」をしてから見え始めた。
最初、小木は疲れのせいだと思い、
気にもとめていなかったが、
日に日に、それは増えていった。
友達に相談したいが、相談できる状態ではない。
だが、その正体もすぐに分かることとなる。
小木は一回、よく見てみることにした。
すると、それは鳥なんかとは全然違うものであった。
手だったのだ。
その瞬間、小木は気を失い倒れてしまった。
それが、すべての始まりでもあった。