月夜の夢-2
不意に温かいものを目尻に感じた。
「お姉さんがもう一人で泣かないように」
「なっっ」
あたしの抗議を無視して反対の目尻にもポチはキスを落とした。
「おまじない」
そう言ってぺろっと舌を出すポチはとっても飼い犬じゃなくて
どう見ても男の子で(当たり前だ!)
「さ。寝るよ」
そう言って慌てるあたしをよそに
その日は手をつなぎながら眠りについた。
その日も月の光が綺麗に光っていた。
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