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10年目の恋
【ファンタジー 官能小説】

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月夜の夢-2


不意に温かいものを目尻に感じた。

「お姉さんがもう一人で泣かないように」

「なっっ」
あたしの抗議を無視して反対の目尻にもポチはキスを落とした。

「おまじない」

そう言ってぺろっと舌を出すポチはとっても飼い犬じゃなくて
どう見ても男の子で(当たり前だ!)

「さ。寝るよ」

そう言って慌てるあたしをよそに
その日は手をつなぎながら眠りについた。

その日も月の光が綺麗に光っていた。



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