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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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特別車両-3

「じゃあ、最後に記念写真ね」

手島の合図にプレイヤーが2人の後ろに廻り、スカートと上着ををまくり上げて、胸と股間をさらけ出した。

最後の最後まで屈辱的なことをされて、2人の顔に再び怒りの表情が浮かびだす。

「せっかく記念写真を撮ってやろうと思ったのに、そんな顔していいのか?」

手島が凄むと2人は慌てて引きつった笑顔を手島に向けた。

「いいねえ、いいねえ、痴漢されて悦んでる感じが出てるねえ。2人とも楽しそうだよ。今日来た甲斐があったねえ」

屈辱的な言葉にも笑顔で耐えるしかなかった。

手島は茶化しながら手にした2台の携帯電話を交互に使い、乳首と股間を弄られながらも笑顔で堪える2人の画像を記録した。

2人が手島の手元をよく見ると、自分達の携帯電話で撮られていたのに気づいて怖くなった。

この気分のコロコロ変わる男に携帯電話を預けていると、ホンの気まぐれで淫らな画像が送信されるかがわからない。

2人は何とかして携帯電話だけでも取り戻したいと思っていたが、それはアッサリと叶えられた。

「この携帯電話は返してやる。この記念写真を見て毎月の寄付は忘れないようにしろよ。浩司さんの実家の借金の件は、こちらから指示を出すから迅速に処理をしろ」

手島が携帯電話を差し出すと、2人はホッとしてそれを受け取ろうとした。しかし、次に手島の言った言葉にその手が止まった。

「返す条件として、参加してるフェイスブックとかブログのIDとパスワードを教えろ」

しばらく躊躇した2人だが選択の余地は無かった。結局、フェイスブックやその他のSNS、開設しているブログのIDとパスワードを全て喋らされた上に、そのパスワードを変更した場合の報告義務も負わされた。

これで携帯電話は返ってきたが、卑猥な画像と共に自分達のSNSとブログが人質に取られたままになった。

この悔しさを晴らすには捌け口が必要だ。全部理紗にぶつけないと気が治まらない。

2人は怒りの目を理紗に向けると、意地悪く口角を歪ませた。

しかし、そんな2人の心の拠り所も手島によって見事に砕かれてしまった。

「あっ、そうだ!念のために言っとくけど、理紗ちゃんに何かする素振りを見せた場合も容赦しないよ。反省している人に悪さしたらオレ達は許さないからな」

呆然とした母娘を乗せたまま、やがて車両は終着駅に着いた。

淫らな行為に及んだプレイヤーの面々は、車両の扉が開いた途端に、何事も無かったように車両を降りると、お互いに声も掛けずに改札を出ていった。

そしてそのまま駅周辺の駐車場に用意していた十数台の車両に分乗して帰っていった。

その中には、それぞれ自宅近くに向かう車両に分乗するように言われていた優子と寛子と理紗の姿もあった。

優子はマスターと一緒に帰りたかったが、マスターは【痴漢専用車両】の後始末が有ると言うことで、手島と陽子と共に1台の車に乗ってどこかに走り去っていった。

ホンのさっきまで自分達の体に存在感を刻みつけていた痴漢達が、あっと言う間に居なくなり、残された但馬母娘は、しばらく駅のホームで呆然と立ち竦んでいた。

しかし恵里香は気を取り直すと、いまだに呆然とする悦子を無視して駅の外に出た。そして駅前に1台だけ止まっていたタクシーに1人で乗り込んで帰っていった。

悦子が駅の外に出た時には、もう誰も居なかった。悦子は下着が無い事でスースーする下半身に今まで味わった事のない心細さを感じた。



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