君をもう一度抱きしめたい1-25
「だって、人が来るかもしれないし……」
いつの間にか物欲しげな顔になっているくせに、あくまで拒む姿勢を貫こうとする芽衣子に対し、
「だーかーらー、俺達は死んでるから人間には姿も見えないし、声も聞こえねえんだよ。
つまり、心おきなくこの青空の下で、開放感あふれながらできるんだぞ。
だから、安心して声出していいからな」
と、ニヤと笑いかけてやる。
「……でも、こんな明るいと恥ずかしいよ……」
「大丈夫だって、今さら俺に見られて恥ずかしいもんなんてねえだろ」
芽衣子と早く繋がりたい俺は、あの手この手で彼女の不安材料を取り除き、彼女をその気にさせるのに必死になっていた。
「……それに、あたし汗いっぱいかいてるし、さっき海に飛び込んじゃったから身体がべたついてるし……」
「大丈夫だって、それは俺も一緒だから気にすんな」
それでもまだまだ拒む姿勢を見せる芽衣子に苛立った俺は、ファスナーを下ろされ、背中が大きく開いてしまったワンピースを肩からずり下ろし、あらわになったブラの中に手を伸ばした。
こうなりゃ、無理矢理にでもその気にさせてやる。
ボリュームのある彼女の胸に直に触れた瞬間、芽衣子は一際高く短い声を上げた。