君をもう一度抱きしめたい1-24
「大丈夫だって、俺達の姿は見えねえんだから」
そう言うと、彼女の耳たぶを甘噛みしてから、唇を首筋にそっとあてる。
彼女の弱点である首筋に、触れるか触れないかくらいのじれったさで舌を這わすと、たちまち小さな声をあげた。
「ちょっ……やめて……」
芽衣子は背中を弓なりに反らせて、俺の愛撫から逃れようとする。
そんな彼女の身体を左腕で支えながら、空いた右手はすかさずスカートの中へ。
汗ばんだ太ももの内側を撫でると、俺の身体にしがみついていた彼女の手に、力がキュッと加わるのが伝わった。
乱れてきた呼吸と紅潮する頬に、完全にスイッチが入ったと確信した俺は、さらにその手を奥に進めた。
「やだってば……、こんなとこじゃ落ち着かない……」
「だったら、木陰にでも移動するか?」
そう言いながら開いた背中から、ブラのホックを外してやる。
彼女は驚いて俺を見たが、その瞳にはもはや非難の色などどこにもなかった。