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透明な滴の物語U
【同性愛♀ 官能小説】

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先輩の企み-6

再び聡美が問いかける。
「どう?出た?」
青ざめ、震える小声で祐梨が答える。
「先輩…、何で…、何で…」
自分の体調不良について原因まで言い当てられている。
何でそれを知っているのですか?と言おうとしたが言葉にならなかった。
聡美の予想通りだった。
核心を突かれ、祐梨は軽いパニックに陥っている。
「苦しいでしょ?でも大丈夫よ、祐梨。早く楽になりましょうね」
「楽に?」
震えながら祐梨は聞き返した。
「そう。苦しいのが、すぐに楽になるの。あっという間に、楽になるのよ…」
聡美の口元に妖しい笑みが浮かんだ。
わずかに見える白い歯は、これから祐梨に襲い掛かろうとする隠された牙のようにも見えた。




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