ロディオ-3
「見ろ、お前の分泌液まみれだ」
「滝山さん、お願いです。普通に、普通にして……、そんな変なおもちゃはイヤです!」
雅恵にとっては、一大決心の発言だったが、サディストの滝山にとっては何も響かない言葉だった。
「お前はもうマゾの刻印が押されている身体だ。普通で満足できない身体だ」
「ち、ちがう! そんな変態じゃないわ」
「では、今からすることに反応するな。俺がしっかり見届けてやる」
ブブブブブブッ!
「バギナをくつろげてやる」
「ひいっ! いや!」
親指と人指し指で大きく広げたバギナは雅恵の肉欲を表わすかのように燃えるような赤い色をしている。その妖艶な内側を無機質な黒バイブが這いずり回ると雅恵の顔に、みるみる朱がさしていく。
「はあああああっ! うぐっ!」
「何を我慢している。こうして縛められて玩具で弄ばれ感じているんだろ」
「あぐぐぐっ! ちがいます!」
「ふふふっ、今からバイブレーションを止めて挿入する。少しづつ段階をあげて反応を観察してやる」
振動スイッチを切られて静かになったバイブがバギナに突き立てられ、ゆっくりと押し込まれていく。黒い胴体が柔肉を押し広げると、まとわりつく襞が軟体生物のように見える。
「くうううううぅっ……。そんなに奥までぇ、くっ! ふあああああっ!」
「ほら、こんなに根元まで入った。見えるか、あん?」
屈曲位に抑えつけられている雅恵は、尻に打ち込まれたバイブで、尻尾が生えたように見えた。自分の肉体に無理やり押し込まれた玩具が、ひどく猥雑に見え、貶められていることを感じずにはいられない。
「……いや! こんな恰好で! 普通じゃないわ。 いっ! ひいいいいっ!」
「ほら、こうしてグリグリ回しながらピストンすると気持ちいいだろ」
滝山がバイブを指で回転させながら出し入れし始めると、陰茎を模したバイブがスピンしながら打ち込まれていく。咥え込まされた肉壺は、発生する淫のエネルギーをすべて受けざるをえない。嫌がおうにも高まる劣情に歯をくいしばる雅恵は追い込まれていく。
「はうううっ……。んんんんんっ!」
「相変わらずの強情っぱりだな。どれ、バイブレーションさせるか」
雅恵に埋没させたままバイブの根元にある振動スイッチを入れると人工ペニスがエネルギーを発動させた。
バイブを動かさずに滝山は雅恵の表情を観察して淫に苛まれる顔を楽しんでいる。
「はぐっ……。くぅうううううううっ!」
耐え忍ぶ雅恵のバギナからバイブを引き抜いてゆくと暴力的でさえある振動音がトレーニングルームに響いている。全てを抜き去ると雅恵が止めていた息を過呼吸のようについた。
「くはあああああっ! はああああー、ああああああぅ……」
「これからが始まりだ。ほれ、この黒い人工ペニスはあり得ない動きも出来るんだ」
根元についている、もう一つのクネリスイッチをいれると気色悪い下等生物のような動きを振動しながら始めた。
「いっ、いやあああああああっ!」
「イヤかな? お前の穴に入りたがっているぞ。ほらほら」
「きもちわるい、そんなモノ入れないでええええっ!」
ブルブルと頭を振るバイブの根元を指で摘まんでバギナに近づけると、雅恵は尻を左右に動かして逃れようとしている。その必死な姿すら滝山にとっては嗜虐の性を刺激するものだった。
「ひっ、いやああああああああっ! お願いだから遠ざけてえええっ!」
「往生際のわるい牝犬め。ククククッ!」
バギナの淵を指で押えて暴れるバイブの頭を当てると、柔肉の襞を捲りあげてメリ込んでいく。
「ぬわあああああっ! 入ってくるううううぅ! やめてえええええっ!」
モグモグとバギナが蠢いて亀頭部が呑み込まれた。
「クネクネしながら入っていく。おおおっ、なんてイヤラシイ光景だ」
分泌された透明な体液はバイブで撹拌されて白濁色に変化して、皺をうきたたせている。先程まで部屋に響いていた振動音は、完全に埋没した肉体の中から、くぐもった音をさせていた。
「くっ! くああああああああっ! 気色悪いモノが私の身体の中で……、くっ! う、動いているわ、うわああああっ!」
「そうだ。お前の中で喜んでいるんだ、お前も素直に悦べ」
「うぬぬぬぬぬぬっ……」
バイブから手を離すとバギナに突き立ったまま、短く残った尻尾をクネクネと振っている。雅恵は、きつく口を引き結んで縛められた身体を仰け反らして耐え忍んでいるが、天を向いた尻を沸きあがる淫悦にフルフルと振るわせている。
滝山は双臀の肉球に両手を当てて、完全に無防備となっている剥き出しのアヌスを尖った舌先で掘り始めた。
「あっ! いやっ! そんな所を、くっ! ひいいいいいいいっ!」
「ここも感じるのか牝犬め」
クネリ回るバイブを突っ込まれたことに連想して尻の穴を触手で、ほじくられているような感覚に陥る。だが、そのコソコソとした、くすぐられる感覚が相乗効果となって雅恵に揺るがす。