ロディオ-11
滝山が、雅恵の疲れ切った身体とは釣り合わない艶やかに膨らみ光沢をもったバギナから出ている紐のようなものを引っ張ると、埋没型バイブの黒いバイブが尻尾をのぞかせた。
「いやあああああっ!」
恵美は母親の身体からズルズル抜きだされる黒く太い回虫のような物体に悲鳴をあげた。回虫は雅恵の体液で滑った光沢を放ちながら胴体をくねらせ、完全に引き出されると身体に入り込んでいるときは聞こえなかった唸りを発した。
恵美は初めて見る黒くうねる太いバイブに恐怖で顔を強張らせていた。
「振動は微弱にセットしてあるが刺激が足りないようだね。少し強くしてやるか」
恵美から死角になっている雅恵の太腿に括りつけられているコントローラーを滝山が調節すると黒い回虫は凄まじい唸り声をあげた。
「ママ、ママ、しっかりして」
雅恵は前のめりのまま微動だにしないで乗馬マシンに跨っている。
母親の体内から引きずり出されたクネクネと暴れる気色の悪いそれを、滝山は再び雅恵のバギナに戻そうと濡れた柔肉に押しつけている。
「ぬうううううっ!」
ボールギャグに口腔を膨らませて体内に入り込む異物に雅恵が呻きを漏らす。
「やめてぇっ!」
恵美の叫びなどまるで聞こえないように滝山がバイブを押し込むと、バギナは意思とは逆に太くて禍禍しい物体を歓迎するかのように大きく広がり呑み込んでゆく。雅恵の身体が伏せたまま身を揉むようにブルブルと震えた。
滝山が懸垂バーから下がった手首を括っている縄を巻き上げると、雅恵は腕を吊られた姿のまま、鞍の上で硬直と弛緩を繰り返した。
「これからマシンを発動させる」
涙を浮かべる恵美を尻目に滝山がマシンのコントローラーのスイッチを入れると雅恵の脱力しきった身体が揺られだした。痩身器具として作られた乗馬型マシンが前後左右に不規則な揺さぶりをかけて、全身にびっしょりと汗をかいた雅恵の美しい裸体をひどく卑猥な動きでこねくり始めた。
「ひっ、酷い。ママ、しっかりして!」
「ぐふっ! うぐぐぐぐぐっ……」
シュルシュルと荒い呼吸と共に大量の涎がボールギャグから噴き出て胸元に垂れ続ける。雅恵の身体が弓なりに反り、マシンの揺さぶり合わせて腰を擦りつけるような動きをした。乗馬の鞍からバイブの唸りが洩れでている。
「やめてっ! ママが死んじゃうっ!」
「ママを助けたかったら尻の穴で俺を受け入れるんだ、恵美」
「お尻の穴……、いやよそんなの!」
「お前がアナルファックを承認しないとママの尻をやることになるぞ」
「どうして、どうして私が……」
「ふん、ママを見殺しにできるかな」
滝山が乗馬マシンの調整ボタンをいじると上下の動きが加わった。嫌がおうにも擦り付けられる局部には太い回虫が暴れ回っている。滝山の調教によって被虐の性が芽生えてしまった雅恵には娘の目前であるにもかかわらず抑えることの出来ない欲情にみまわれていた。くびれた腰から広がる厚みのある尻がしゃくりあげ始めててエロティックな動きになっている。
「あん…あっ! あっ! ああああん」
その腰の卑猥な動きは必ずしもマシンの動きだけではないのはあきらかだ。恵美は清楚な母親の生々しい女の部分を見せつけられて思わず目を伏せた。
「んんんぐうううううっ!」
「バネを調整してあるがどうだ」
くぐもった悲鳴をあげる母親の声に伏せていた顔を上げると、滝山がどこから取り出したのか大きな木製の洗濯鋏みを雅恵の乳首にとめていた。縄で無理やり絞り出された量感のある乳房からツンと突き出た乳首は洗濯鋏みの重みにも負けずに上を向きつづけている。
雅恵は程よい力で挟まれた乳首に疼痛のような疼きを感じて、これ以上淫らな姿を晒すまいと顔を激しく左右に振っている。
ぷっ! ぷっ!
ボールギャグから堪えていた息を吐く都度に涎が飛沫となって飛び散っている。
「ああああっ! ママに! ママにそんなことを、ママを助けて!」
「ほうら効くか。そんなにイイか! 牝犬」
マシンの動きで身体が上下左右に振られると洗濯鋏みに挟まれた乳首も予測のつかない方向に摘まみ引っ張られている。
うぷっ、うぷぷっ!
「恵美ちゃん、大丈夫だよ。ママはこうされるのがいいんだから」
「嘘よ! そんなのあり得ない! もう止めて!」
「いいんだよ、無理してアヌスをさしださなくても」
「ううううううっ……!」
涙を流しながら恵美は未だ責め続けられ髪を振り乱している母親を見つめた。
「ママ……。私のために……。ママ!」
「恵美、そんな感傷に浸っていられるかな。これが何だか分かるかい」
滝山の手には節足類を思わせる括れの連なった短い棒が握られていた。
「アナルバイブだ。これをママのお尻の穴に入れるんだ」
「……いや……だめよそんなの!」
「ママのアヌスはまだ未開発なんだけど、恵美の代わりに……」
滝山の言葉が終わらない前に恵美の叫びが遮った。
「もうこれ以上ママを虐めないでっ!」
「じゃあ恵美は俺に尻を差し出すかい?」
「――それは……。それは!」
「いいんだよ、見ててごらん。ママはきっと耐えてくれるからね」
「やめて! お願い! 滝山さん、お願いだからっ!」
再び朦朧としている雅恵の手首を吊っている縄をゆるめ伏せさせた。乗馬マシンを止めるとバギナのバイブの振動が大きく聞こえる。
アナルバイブにローションを塗り付けると、艶々とした粘液にまみれた節足類に見えてくる。剥き出しにされたアヌスに、スイッチを入れたアナルバイブを当てると雅恵の身体がピクリと反応した。
「やめてええええっ!」
滝山の腕に力が入り、ゆっくりと押し込む。丸い先端部が狭い小穴を押し広げてゆき、一つ目の節までめり込んだ。胴体部に塗り付けられたローションが穴の窄まりに搾られてトロリと透明な粘液が滴り落ちていった。