餌食-6
7
「恵美ちゃん、自分ばっかり気持ち良くなってずるじゃないか。今度は俺を気持ち良くする番だよ」
ベッドの上で荒い息をついている恵美は滝山の手技にすっかり篭絡されてしまった。ダンススクールで十分汗をかいてシャワーを浴びてきた身体がレッスン前よりもひどく汗にまみれてしまった。
腰に巻いていたタオルを脱ぎ捨て、ぐったりしている恵美を抱き起こした。目の前に起立したペニスを見て恵美が短い悲鳴をあげ顔を慌てて叛けた。
「このおちんちんが、もう直ぐ恵美ちゃんの中に入るんだよ。さあ、起きてベッドにひざまずいて俺を気持ちよくするんだ」
恵美を抱き上げた滝山はベッドの上に仁王立ちになり、反りかえった肉棒を突き付けるようにしていた。固く目を瞑って下を向いたまま、恵美は膝立ちで固まっていた。
「ほら恵美ちゃんの大きな胸で俺のおちんちんを挟んでしごくんだ」
恵美の胸にペニスが当る位置まで滝山が足を広げて調節し、手を取って乳房を下から持ち上げさせた。その大きくたわわな果実の間に腰を押し付けるとペニスが乳房の間からニョッキリと先っぽをのぞかせた。
「ああああっ! イヤです! こんなの、変態だわ、いやあああっ!」
「だめだ。やるんだ! 胸の間に挟んで擦れ。出来るまでつづけるぞ!」
「あああああ……。こんなの……、こんなイヤラシイこと……」
「大人の方法をしっかり学ぶんだよ」
「でも、こんなのは普通じゃないわ」
「いいから胸に挟んでしごくんだ。もっと自分で胸を持ち上げてしっかり鋏め」
滝山の激しい語気に恵美は顔を叛けたままゆるゆると動かし始めた。下から支えられた乳房はロケットのように突き出され、熱くたぎるペニスを汗ばんだ肌がここちよく挟み包んでいる。
「そうだ。胸の谷間にきつく挟んでしごくんだ。そう、そう、うまいぞ」
胸の谷間のペニスを決して見ずに言われた通りに乳房で搾り上げている。
「もっと早くしごけ。そうだ。もっと挟んで」
「ああああ……。い、いやらしい……」
「おおおっ! 巨乳の間から出入りするのがしっかり見えるぞ」
「……うぐぐぐ」
当座のこの場をしのぎたい一心で恵美は忠実に励んでいた。滝山の命令のパイずりが、歪んだ男の性の演出であることなど知るよしもなかった。
汗ばんだ肌でヌルヌルと滑りの良くなった谷間から時々艶やかなペニスが顔をだすのが目に入る。その節くれだったゴツゴツとした物が本当に自分の中に納まるのか不安になってくる。
「恵美ちゃん、今度は俺の物をおしゃぶりするんだ」
「いやです! できません!」
「セックスはお互いに気持ち良いことを交互にしていくものなんだよ。さっきは俺がしてあげた。だから今度は恵美ちゃんの番だから」
「でも……。いきなり、そんな特別なこと……」
「ちっとも特別じゃないよ。大人の世界に慣れなくちゃ。今から大人になるんだろ」
大人になる、という言葉に恵美は後押しされてチラリとペニスを見る。
どんな形にせよ、もう処女からはいいかげんオサラバしなければと思っていたのだ。その自分の思いに押されて見様見真似でペニスにちょっと口をつけた。
「だめだ、そんな口先だけのおしゃぶりじゃ。もっと根元まで咥えこめ!」
思った以上に大きなペニスに戸惑い、根元までしゃぶる勇気がわいてこない。先端部を呑み込むだけでめいっぱいだ。
「そんなんじゃ、全然だめだな。俺が手伝わなきゃだめだな」
恵美の頭を掴むと腰ごと押し付けてペニスを口腔内に無理やり挿入した。
「むぐぐぐぐっ!」
一気に喉の奥まで挿入されたペニスに慌てて止めようと滝山の腰に手を当てるが、強い力に押し切られて呑み込まされてしまった。
「ふむむむむうぅっ!」
「ここまで呑み込んでからこうして吸引しながら前後に顔を動かすんだ」
力づくで口を犯したまま、バギナに挿入したのと同じように前後に腰を動かし始めた滝山に拒否の態度を示そうと盛んに顔を振りながら、上目使いで訴えても強引なピストンは止まる気配など見せはしなかった。いくら腕を突っ張ろうともがっちりと頭を固定され口腔に精を放たんばかりの勢いで腰を打ち付けている。
モデルとして社会にでてからは、際どいショットなど要求される分、大切に扱われてきた恵美は欲望のままにペニスを口腔に送り込んでいる滝山に異質なものを感じていた。
ご機嫌を伺われる立場が、まるで家畜のような扱いに大きなショックを受けて、折角の処女喪失がこんな形になることで涙があふれてきた。
目と鼻を涙で濡らし赤くなってしまった恵美の顔めがけて滝山は容赦のない打ちこみを続けていた。
「もっと吸え。そうだ口で吸引しながら舌を絡みつけろ」
いたいけな恵美の姿を見ている滝山は一向に憐憫の情を見せることなど無かった。
恵美は、涙など受け付けず一貫して強引な態度で接する滝山に、むしろ周りの男性には感じたことのない“牡”の力強さみたいなものをだんだんと感じてきた。
「おお、そうだ。よくなってきたぞ。かわいい娘だ」
男を知らない娘の調教は、さすがに滝山は行ったことなどなかった。だが、目の前の処女の娘は、意外に呑み込みが早い。案外、女は初めての男に染まりやすいものなのか。
滝山はイラマチオという、この屈辱の口腔奉仕に一生懸命になっている恵美を本気になって調教しようと企み始めた。