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10年目の恋
【ファンタジー 官能小説】

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月夜の晩-3


そう・・・・
どんなに冷めた関係だってあたしは徹を嫌いになれない。
好きだから。こんな状況の付き合いでも
1分1秒でも長く。

一緒にいたい。

「しほ」
徹があたしを呼ぶ声が好き。

「しほ」
徹がエッチの最中に目を細めてあたしを呼ぶ声が好き。

「しほ」
徹が名前を呼ぶのはいつまでもあたしだけだったらいいのに。

「イっちゃ・・・・ぅ」
「イっちゃえ」

指を中で掻き回され、あたしは指だけで徹の思い通りになる。

「ぁ・・ぁ・・ぁ・・・・・ぁ・・・・ぁぁぁぁ・・・」

「志保。可愛い」

ビクンビクンといつまでもおさまらない身体に
全身にキスを降らす。

あぁ・・・帰れなくなっちゃった。

立つ元気もなくなったあたしは
ゆっくりと徹に抱きかかえられながら湯船に浸かった。







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