月夜の晩-3
そう・・・・
どんなに冷めた関係だってあたしは徹を嫌いになれない。
好きだから。こんな状況の付き合いでも
1分1秒でも長く。
一緒にいたい。
「しほ」
徹があたしを呼ぶ声が好き。
「しほ」
徹がエッチの最中に目を細めてあたしを呼ぶ声が好き。
「しほ」
徹が名前を呼ぶのはいつまでもあたしだけだったらいいのに。
「イっちゃ・・・・ぅ」
「イっちゃえ」
指を中で掻き回され、あたしは指だけで徹の思い通りになる。
「ぁ・・ぁ・・ぁ・・・・・ぁ・・・・ぁぁぁぁ・・・」
「志保。可愛い」
ビクンビクンといつまでもおさまらない身体に
全身にキスを降らす。
あぁ・・・帰れなくなっちゃった。
立つ元気もなくなったあたしは
ゆっくりと徹に抱きかかえられながら湯船に浸かった。