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結び目のない赤い糸
【コメディ 官能小説】

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結び目のない赤い糸-5

紳士
 人と人とをつなぐ赤い糸は、出会いと別れをくり返した分だけ、いくつも結び目ができていくんだろうな。


婦人
 体と体とをつなぐ赤い糸は、素敵な恋愛を重ねた分だけ、いくつも結び目ができていくのかな。


紳士
 毎日が童貞みたいに不器用な僕。


婦人
 毎日が排卵日みたいにエッチな私。


紳士
「ミノリさん!」


婦人
「はい」


紳士
「連れて行ってあげたいところがあります」


婦人
「私も、連れて行って欲しいところがあります」


紳士
「かならず僕が連れて行きます」
 果てしない幸せの絶頂に。


婦人
「かならず私を連れて行ってください」
 めくるめく快感の絶頂に。


紳士
 結び目のない赤い糸なんてどこにもない。


婦人
 結び目のない赤い糸なんてどこにもない。


紳士
 だから今度は……、


婦人
 だから今度は……、


二人
 もっと上手に結んでみよう。




おわり


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