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「由香里ちゃん、すんげえ濡れちゃってるぜ」
しばらくすると由香里の体は濡れはじめた。
膣内を自由に出入りする指から逃れるように腰を振ってみても、男らの力には到底適わない。
「風俗で働かせたら、いい仕事してくれそうだ」
「いや……うっ、うん……」
由香里の声が細々と室内を舞う。そこに涙が混じって、悔しい思いが胸に広がった。
「ハーレムに連れて行ってやるよ」
卑しい手がブラジャーとショーツを引いてずらすと、露わになった乳房に一人が顔をうずめ、もう一人が由香里の股間にむしゃぶりついた。
乳首もクリトリスも、絶倫の赤い色でぷっくりとふくらんでいる。
「ママのおっぱいは最高だ」
「穴の奥から甘い蜜がどんどん溢れてくるぜ」
緊張と脱力をくり返す由香里の反応が、男らにはおもしろい。
「おねがい、もうやめて……」
意味のない哀願が唾液と一緒に唇のはじからこぼれる。由香里は快楽を感じていた。
「この女、たまんねえ」
ぎとぎとに汚れた口を手で拭い、男らは由香里を床に這いつくばらせた。
すかさず陰茎を取り出し、由香里の唇になすりつけて、強引にくわえさせた。
別の男が由香里の背後からくる。妖しく濡れたラビアの皺を眺めながら、棒立ちのペニスの頭をそこへあてがう。
由香里の腰が微妙に逃げるが、一度狙われた人妻の体はどこへも逃げることができないのだ。
びじゅっ──完熟の果実が潰れるような音がした。
「きゃいっ……」
小動物の鳴き声を発する由香里。男とつながっているという感触が膣内を満たしている。
目を大きく見開いて、ちりちりと焼け焦げるような錯覚を肌のほとんどに感じていた。
「大した名器だぜ」
バックから由香里をレイプしている男が、よだれを垂らしながら言う。
腰だけが狂ったように笑い、絶妙なアップダウンとスイングで由香里を泣かしつづける。
「ああっ、あっはっ、いやっ、ふうん、はっあん……」
「ちゃんと、しゃぶってなよ」
由香里の口からこぼれたペニスを持て余した男が、ふたたびフェラチオを強要する。
「あぐっ……もふ……んん」
前と後ろを男性器で塞がれた由香里の表情から反発の色が消えて、あの世の者に取り憑かれたように奇怪に、そして悩ましくゆるんでいく。
「あひい……あ、ひい……あん……ひっ、ああん……」
フェラチオから逃れて吐息を漂わせる。アクメをもよおそうとしているのが由香里自身にもわかった。
もうだめ、逝っちゃう──。
「この女、逝きそうな目をしてるぜ」
由香里の顎を持ち上げた男が、勝ち誇った口調で微笑んだ。
人妻が淫らに堕ちていく顔に惚れ惚れしているのだ。
「いやあ、いくう……」
由香里の告げたメッセージが、男の射精を誘発した。