The change!〜少女の願望編〜-6
でもそれより……
「ねぇ……もう、いい?」
望の身体に覆いかぶさるように耳元に近づいて言葉を紡ぐ。
いい加減、こっちもよくなりたいのだ。
潮吹きの顔をみて「このまま一気に突っ込んで」と頭をよぎった事も事実。
だからこそ正攻法で行きたかった。
耳を澄まさねば聞こえない声で続ける。
「もっと、よくさせてあげるから」
数秒の沈黙。
後、頷かれる。
両膝をぐっと押し上げて足を肩に担ぐようにのせた。
丸見えのソコと緊張にぎゅっと閉じた目。
固い自分のモノをあてがう。
「力、抜いて?」
手が白くなるほどシーツを握り締めているのをみて声をかけ、ぐっと腰を押し進めていった。
かはっ、と大きく息をする音。
ぐちゅっと粘着質な音をたて、異物を押し出そうと収縮する肉を割って自身が入り込んでいく。
それ自体はとろけそうに柔らかいのに締まりが良すぎて痛いくらいだ。
「力…抜いてってば……」
望の固く閉ざされている口に指を入れてこじ開け、呼吸を促す。
「やらっ…ぁん///こえが、でちゃ…!」
淫らな声を聞かれないよう必死で閉じようとする唇を意地になって開かせた。
同時にゆっくりと自身を動かし始める。
浅く突いて…深く突いて…ぐるりと回して角度をつけて…
ぐちゅ…ぴちゅ…ずぷ…くち…
初めての割りにはうまく出来たのだろうか、望の口から手を離しても声は止まらなくなった。
ポイントを探るようゆっくり突いていたのが、突如ある一点で悲鳴のような甲高い声をあげさせる。
「っは、ぃゃ…いや、ぁあん!!///ぁ…っ…もっと、やって…ぇ…もっ、と……強くぅ!」
切羽詰まった声でお願いをしながら、中の肉棒をしゃぶるように腰を動かしだす。
こちらのモノを絞りだそうとしてるかのような締め付けに、急速に理性が侵食されていった。
頭に血が昇って思考が働かなくなり、ただただ狂ったように衝動にまかせて突き上げる。
自分で動くこともできなくなって、体を仰け反らせて足を痙攣させる望。
けど最後まではしてあげない。ぎりぎりで止めて上体を起こす。
「ゃ…だ、やだぁ!止めないで…ぇ!!イかせてよぉお!!!」
理性がもう崩壊しているのだろう。泣き叫ぶような声があがった。
辛いのはよくわかる。もちろんそのつもりだ。
ずっ、と一度自身を完全に引き抜いた。
拡張するものがなくなって物足りなそうに縁をぬめらせながらぎゅっと閉まる入り口。
一番狭くなったところを見計らい、一気に中を突き刺す。
グチュン!!
「ーーーっ!!」
望か、ひとみか、はたまたどちらもか、声にならない悲鳴。
ぎちっ、と拘束でもするかのようにしがみ付かれ、おまけに中までぎゅうぎゅうに締めあげられる。
その感触はあまりに甘美で……
出す前に引き抜こうと考えていたのに気付いた時には流されていた。
もう、止まりようのない波のような物が押し寄せて、ビュッ、と自分の先から何かを吐き出していた。
頭が白く痺れる感覚。
陶酔感。思考が埋めつくされて、動かせない。
ビュクビュクと液が大量に吐き出されるのが終わり、ようやく大きく息がつけた。
ずるり…
「おっと」
体に回されていた望の腕から力が抜けて、後ろに倒れ込みそうなのを支えた。
完全に気を失っている。
男性がイくのと女性がイくのでは爆竹と核弾頭くらい差があると言われてるから、無理らしからぬことなのかもしれない。
物足りなさと名残惜しさを感じながらも、そっと自身を引き抜き、ベッドに望の体を横たえてその脇に自分の身を添えた。
すべすべの頬に指を滑らす。
愛しくて、愛しくて、表に出さなければ壊れてしまいそうになる思いに目と口元を綻ばせた後、寒くないようにぴったり寄り添い、目を閉じた。
***
次に目を開けた時には、もう元の姿に戻っていた。
望自身は、「女の子にあんなに喘がされるなんて…」とギャグマンガチックにだばだば涙してたが、私としては大満足だった。
レポートのラストには、こうしたためておくことにする。
『…というわけで、先日お預かりした薬は大変よく効きました。
感度もよく本当の男になったみたいで楽しかったです。つきましては継続モニターにさせて下さい。次の報告書も、きっと満足な内容を送れましょう。』
次はコスプレでもさせようか?それともSMチック?
日も暮れた町並みは、妖笑を浮かべる少女の顔を、かろうじて目立たなくはしていた。
終