拾われたモノ-5
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「ごちそうさまでした」
梨花は腹一杯食べ満足気だ
「梨花ちゃんは家遠いの?」
(遠いっていうか…家賃払ってないから住めなくなってるよね…荷物も多分実家に送られたりしてるだろうし…)
「あの…家はないんです…」
(だろうな…)
一刀はニヤリと笑った
「じゃあ、暫く先生の家に止まりなよ」
「でも、そこまでお世話にはなれません…」
「私は構わないわよ、外に居るのは危険だし」
「でも…」
梨花は悩む、お金は勿論ないからお世話になりたいけど、そんなに図々しく居座る訳にもいかないし…
「大丈夫、タダで泊めるとは言わない、家賃として色々としてもらうから」
一刀の言葉で暫く泊まることにした
(家賃分働くならいいよね…)