鬼人と雷-2
*
「小雪…後ろに隠れて」
雷太と葵、小雪の前には八郎がいた
「会いたかったぜ….オイラの子供達よ」
八郎は葵に近づく
「おいおい、お前らと一緒にいるとろくな事ねぇな」
雷太はため息をついた
「雷太さん…アタシ達のお父さんです…戦わないで逃げましょう…。かなりの強さだとお母様から聞いています」
(え?逃げる?なんで?)
雷太は困惑した
「オイラの子供達を返してもらうよ」
八郎は葵達に近づく
「ああ、いいぞ」
雷太は二人を前に出した
「え!?雷太さん!何を!」
「え?お前らの親父なんだろ?返すのが普通だろ」
「アイツはアタシ達のを犯す気なんですよ!?そのためにアタシ達を産ませたんです!」.
(近親相姦?みたいな感じか?)
「犯すんじゃない、愛し合うだけだよ」
八郎は葵に手を伸ばす
「触らないで!」
葵は八郎の手を振り払い小雪を連れて逃げ出した