炎が消えた日-6
「小僧を立たせろ」
鬼達は竜太の肩に手をいれ、無理やり立たせる
「やめてっ!お願い!」
小春は必死にお願いするが紅は聞く耳を持たなかった
ヒュー…ヒュー…
竜太の喉から空気が漏れ出している
紅は扇子を竜太に投げた
(助けられなかった…ごめんね…)
「おねぇちゃん…バイバイ…」
竜太は優しく笑った
扇子が竜太の首を通過すると…
ゴトン…
竜太の首が体から離れ
床を転がった
「イヤァァァァァ!」
竜太の顔は優しく小春を見ていた