散歩チワワの気持ち-1
ねぇ。歩くの速いよ。
『もっとゆっくりあるいてよ』
…って言えないからあなたの歩幅に合わせて歩いて、たまにちらってあなたの顔を見上げたりして。
そのたびに薄明かりに照らされた横顔に見とれてしまうょ。
〔あなたの細くて長いまつげが光で白く光って見えた〕
それを見つけた、ただそれだけで秘密ができたみたいで嬉しくて。幸せで。
『ねぇ。歩くの速いよ。』そう言えたら景色は速く進まなくてすむのに。
ねぇ。もっと一緒に歩いてたいよ。ずっと一緒に歩いてたいよ。
ねぇ。ねぇ。