母親の仇-4
「あの時の鬼だ…」
小雪はブルブル震えた
「大丈夫…やるよ…」
葵は氷の粒を創り出し、小雪は雪の結晶を創り出した
「せーの!」
葵と小雪は同時に鬼に攻撃したが
パリィン
パリィン
鬼は傷一つない
「やっぱりダメだよ…お兄ちゃん…」
小雪は心細くなり雷太の名前を呼んだ
「ダメ…雷太さんには頼れない…アタシ達の問題なんだから…」
グォォォォォ
鬼は斧を構え突進してきた
パリィン
パリィン
二人は攻撃するが鬼が止まる気配はない
「怖いよ…」
「お母さま…」
二人は目を閉じ衝撃に備えた
(これで死ぬのかな…)
(小雪だけでも助けたい…)