母親の仇-3
「おいおい、お前らが勝てんのかよ?てか、俺まで巻き込まれんじゃねぇか?勘弁しろよな」
「勝てなくてもやるもん!」
「鬼が来たら家を出ます…迷惑はかけません…」
「なら、いいけど」
*
夜中
辺りは暗くなり寝静まる頃
グォォォォォ
「お姉ちゃん…」
「来たみたい…」
二人はそーっと家を出た
雷太のマンションから少し離れた道
鬼が居た
顔は牛で体は人間だが黒く、筋肉隆々で斧を持っている