姉妹と雷と鬼と-4
「あ、あのこれ…」
葵は雷太に120円を渡した
「あたし達もお金ないんだけど…お兄ちゃんには辛いことがあっても強く生きてほしいの…」
小雪は涙を浮かべながら雷太を見つめた
「お前ら!お前ら…ありがとう…」
雷太は120円を握りしめ牛丼屋に向かった
(やったぜ!大盛りが頼める!)
*
牛丼屋で腹一杯食べた雷太はベンチに寝転びタバコに火をつけた
(食後の一服はうまいな…)
「あっ!お兄ちゃん!まだ居たんだ!」
小雪と葵が走り寄って来た