姉妹と雷と鬼と-21
その隙に三人は遠くまで走り逃げてきた
「お兄ちゃん!すごいよ!どうやったの!?」
小雪は雷太にキラキラとした眼差しを向けた
「なるほど…お母さまから聞いたことがあります…雷太さん…あなたは…雷様だったんですね…」
葵はおへそを隠すような仕草をした
「ちげぇよ、俺は人間だ、能力者だ、雷を扱える、それだけだ」
「能力者…確か…鬼を倒す為に神からチカラを与えられた…」
「すごいよ!お兄ちゃん!あたしにも使い方教えて!」
「はぁー、ダリィ、とにかくお前らより俺の方が強い、だから俺が鬼を倒してくる、お前らはここにいろ」
雷太の強さをみた二人は頷き、雷太を見送った