姉妹と雷と鬼と-19
無数に創り出した小さい氷の粒を葵は鬼に向かって放つが
ガァァァァァァァァ
鬼には全く効いておらず体毛を少し冷やしただけだった
「ダメですっ…効いてません!」
葵と小雪は絶望の表情を浮かべ震えた
(まさか…)
雷太は思った事を葵に問いかける
「おい…まさか…今のが本気なのか…?」
葵はそうですよという表情を浮かべ頷いた
「マジかお前…僅かしか力はないって言ってたけど本当に僅かだな…」
「ごめんなさい…」
葵は申し訳なさそうに謝った