姉妹と雷と鬼と-16
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暫く歩いていたが…
「お姉ちゃん…鬼がいるよ…」
小雪は鬼の気配を感じた
「大丈夫…」
葵は小雪を抱きしめた
「お前ら鬼の気配が分かるのか?」
「ええ、アタシ達も殆ど鬼ですから…」
「え?」
「ごめんなさい…アタシ達は…」
葵は自分達が鬼人と鬼の子供だと言う事を話した
「どうりで変わった髪の色と着物なんか着てたわけだ、ふーん、でも角もないし、人間みたいな感じだけど人を殺したり、喰ったりすんのか?」
「しません…鬼の血を引いてるだけでアタシ達は人間と中身は変わりませんし、力も僅かしかありません…」