姉妹と雷と鬼と-13
「はぁー、無理だ、俺には金がない、分かってんだろ?お前らから120円貰わなきゃ飯が食えない程貧乏なんだ」
「やだっ!ここにいるっ!」
「小雪…ワガママ言わないの…明日には出て行こう…」
「グスッ…やだぁ…」
雷太は聞こえないフリをし寝転んだ
*
「お腹すいたー」
さっきの駄々は何だったのか…
小雪はさっきの事など忘れたかのように雷太に話しかける
「だから、金ないって」
「何かとってきてよ!イノシシとか」
「いねぇよ!そんなもん!ここはお前らが住んでた田舎じゃねぇんだよ」