姉妹と雷と鬼と-12
「お手玉して遊ぼうよ!」
「ねぇよ、そんなもん」
「何かして遊ぼうよ!」
「なんもねぇよ、うちには」
「お兄ちゃん…」
小雪はぎゅっと雷太に抱きついた
「いや、別にあるよ、お前らと遊ぶもんはねぇだけだよ」
「これからは3人で暮らすから寂しくないよ!」
「暮らさねぇよ、明日には帰れよ」
「帰る場所ない…」
小雪は俯いた
「ないなら、作れよ、何かして金作って部屋借りろ」
「やだっ!ここにいる!」
小雪は駄々をこね始めた