喰い荒らす狂気-2
「な、なに?」
三人が扉の方を見ると一匹の鬼がいた
顔は牛で体は人間に近いが真っ黒で筋肉隆々だ
両手にはオノを持っており、体長は2メートルほどあった
「なんですか?あなたは?人の家に勝手に…」
グォォォォォ!
鬼は叫び声をあげ中に入ってきた
「葵、小雪、後ろに下がってなさい」
葵と小雪は後ろから心配そうに雪女を見た
「お母さま…」
「お母さん…こわいよ…」
「心配しないで…お母さんがやっつけちゃうから」
雪女は巨大な氷柱を創り出し、鬼に放った
氷柱は鬼の心臓目掛けて飛んで行ったが
グォォォォォ!
鬼はオノを氷柱に叩きつけ粉砕した