雪と鬼-2
「知っていたのですね…では氷漬けにされる為にここへ?」
「違うよ!オイラはアンタを……
犯しにきたんだ」
「犯しに……?フフフ…冗談を…わたくしは鬼ですよ…?」
「でも、女だ」
男の目は感情がなく、ジッと雪女を見ていた
「あなたは人間でしょう…?わたくしだって犯されるのは嫌ですから抵抗いたしますよ……?」
「人間…うーん、ちょっと違うな、オイラは半分人間で半分は鬼だ」
「半分鬼…?」
「そうさ、オイラは鬼が産んだ人間の子供だよ」
「まさか…確かに出来ないことはないですが…鬼は基本的に自分より下の存在である人間の子供は産む前に消滅させるか、産んですぐ食べてしまいますよ?」