雷と空-3
ボワァ
老婆は姿を消すと雷太の前に現れた
「困ってる年寄りの言うことは聞くもんだよぉ?」
「あっ!塾の時間だ!」
雷太はスタスタと老婆を通り過ぎた
「バレバレの嘘だねぇ….お前さんはどうみても勉強をするようにはみえないよぉ…」
「婆さん…人を見かけで判断するな…」
「それは悪かったねぇ…でも…お前さんの能力に興味があるのさぁ….」
「そうか…俺の能力はスルースキルだ」
「スルースキル……?横文字は苦手なんだよぅ…分かりやすいように見せておくれぇ…」