死神の魔女-2
「でも….鬼を呼ぶ為に私とエレナを餌にするのはやめて…」
「はぁ?どっちみちお前らは餌じゃん、匂いついてるし、アタシが鬼を倒さなきゃ危ないのは自分達じゃん」
「…………」
言い返す言葉が見つからず美咲は口を閉じた
「それに、アタシのおかげで生きていられるのを忘れてない?本当なら今頃鬼の腹の中で消化されてケツから出てきててもいい頃だ」
「分かってるけど……」
「ああー!もう!なら開放してやるよ!じゃあね!」
杏奈はテクテクと歩きだした
(あっ…)
美咲は一瞬不安になり呼び止めたかったが言葉が見つからず口を閉じると自分の家に向かい歩きだした