死神の魔女-11
「都合のいい時だけアタシに頼るつもり?って断りたいけど、そうもいかないな…」
(大事な餌だし…)
「ありがとう!」
美咲はパッと顔を明るくし頭を上げた
「でも、助けるっていってもなー、腹を切らなきゃ卵を取り出せないんじゃない?」
「そんな….杏奈さま…なんとかならないんですか?」
「助けて…」
エレナと美咲は絶望した表情をしている
「多分、その飴を女の子に渡したばあさんが鬼だね、注射は孵化を早めるもののはず…そのばあさんを見つければ助かるかもしれないよ」
「分かった!私が囮になって鬼をおびき出すよ!」
「そんな…エレナ…危険よ…」
「それしかない、さっさといくよ」