自分の力-2
◎
ソースを買った小春は小走りで一刀の家に帰っていた
(スーパー混んでて遅くなっちゃった…まだ大丈夫だよね…)
辺りは暗くなり最初に鬼と出会った時の恐怖が蘇っていた
小春の体はブルブル震えだし座りこんでしまった
「どうした?小春?」
「!!…なんだ一刀か…」
鬼かと思って驚いたが一刀だと分かりホッと一息ついた
「………」
「………一刀……?」
「……ああ、そうだ……」
「い、い、い、いっとぉぉぉ!!」
小春は目を見開き一刀の体をペタペタと触った
「生きてる!心配したんだからね!」
小春はボロボロと泣き出した
「わりぃわりぃ、携帯落としちゃってよ」
「今まで何してたの?」
「帰ってから話すよ、腹減ったしさ」