鬼と人-4
「今日どうする?泊まっていくか?」
「そうしようかな….どうせ家に帰っても誰もいないし…」
小春の両親は仕事が忙しくたまにしか帰ってこない
「そっか、じゃあちょっと待ってて母ちゃんに言ってくるから」
「なぁ、母ちゃん、暫く小春泊めてもいいかな?」
「え?いいけど?急にどうしたの?…あっ!さては小春ちゃんと離れたくないんでしょー」
久美子は茶化しながら一刀を突ついた
「ち、ちげぇよ!小春さ昨日鬼に会ったんだって…」
久美子は目を見開いた
「なんですって!?小春ちゃんは大丈夫なの!?」
「大丈夫だよ、俺の唐揚げまでモリモリ食ってただろうが」
「よかった….暫くと言わずにずっと居ればいいわよ、小春ちゃんはもううちの家族みたいなもんなんだから」
「だよな、じゃあ明日から弁当二つ作ってくれよな」