鬼と人-3
◎
「なあ?高田先生の話し本当だと思うか?」
部屋に戻った二人は高田先生のことについて話し合っていた
「本当だと思う….だって久美子さんが…それに…」
「それになんだよ」
「一刀が心配すると思って言わなかったんだけど….あたし昨日鬼と遭遇したの….」
小春は鬼と遭遇した時のことを思いだし、体が震えていた
「なんだと!?なんで言わなかったんだ!」
一刀は小春の肩を強く掴み揺さぶった
「いたいよ….」
「あっ、悪りぃ」
一刀は肩から手を離した
「だって言ったら心配するでしょ?」
「当たり前だ!大丈夫だったのか?」
「うん…でもその鬼が小学校に向かって行くのをみたの….」
「なるほど…その鬼が高田先生を喰ったってことか…」
「多分…ねぇ…鬼に喰われたら死んじゃうのかな…?」
「そりゃ、…いや…わかんねぇ…
一刀はそりゃそうだろと言いかけたがやめた
小春もそんなこと分かってるが信じたくないのは自分も同じだからだ