鬼と人-2
◎
「んー!美味しい!やっぱり久美子さんの料理最高です!」
小春は一刀のお母さん 久美子の料理を頬張りながらモリモリ食べている
「あら、小春ちゃんたら!本当に美味しそうに食べてくれて嬉しいわ!これも食べちゃって!」
「あー!俺の唐揚げがー!」
一刀の唐揚げは小春の口に吸い込まれていった
「あー!美味しかった!
「俺の唐揚げー」
一刀はうなだれてガッカリしていた
「また作ってあげるわよ、それより聞いた?小学校の時担任だった高田先生のこと…」
「高田先生かー!懐かしいな?」
「そうだね!一刀いつも怒られてたよね」
「うるせえ、それより高田先生がどうかしたの?」
一刀は食後のお茶を飲みながら聞いた
「高田先生ね….鬼に食べらたんだって…」
「「え…」」
二人は目を見開き固まってしまった
「そうよね….食後にする話しじゃなかったわよね…」
久美子は食器を持ち台所に歩いていった
「うそだろ?だってあの高田先生だぜ?……な?」
「う、うん…そうだよね….綺麗な先生だったし鬼だって殺さないよ…」
そんな二人を久美子は悲しそうに見ていた
久美子と目が合った二人は黙ってお茶を啜った