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サディスティック・スパイラル
【SM 官能小説】

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スパイラル-24

「ひいっ!」
「聞いたことがあるだろう、無線ローター。遠隔から女を責めるオーソドックスなプレイになるが、プレゼンに命をかける営業にとったら、お遊びどころではないな。ふふふっ、さてさて仕事と調教、情熱と劣情どちらが勝るかこの目で確認させていただこうか」
「やめて! やめてください! うっ! くわっ!」
へりをひっぱりあげ、ピッタリと局部に張りついたショーツの上からグリグリと振動するローターを押し当てられると、さんざん玩具でいたぶられた身体が思いだし、すぐに反応してしまう。慌てて大きな声をださないように唇をかみしめてから、押しころした声で冴子が言った。
「こんな所でやめてください、人が、人が来たらどうするんですか!」
「お前と玩具でイチャついているところを見られたところで俺は何ともないさ」
「うぐぐぐっ……」
上下に擦りつける動きにたちまちクリトリスが充血してバギナまでが連動して膨らみはじめてきた。冴子は書類を胸に強く抱いたまま顔をそむけて歯をくいしばる。
「どうした営業部の鬼、既に感じてきたようだな。俺はお前の意地を過大評価して2個のローターを用意している。中に押し込む2個目のローターはこれだ」
目の前に差し出されたのはペニスの形をした親指大のイモムシのようなものだった。
「こいつは振動しないがお前の中でゆっくりと自力回転する。中で内壁を擦りあげ、もう一つの振動ローターがクリトリスを苛む二段責めだ」
「そんな、そんなこと!」
冴子の戸惑いなどおかまいなしに、素早くショーツを横にずらし、潤みかけているバギナにイモムシを放り込み、それを塞ぐように振動ローターを押し込んだ。振動ローターについている台座にはクリトリスのあたる位置にイボイボがついていてバギナの中で激しく振動しても音を漏らさず刺激だけを外の陰核に伝える意地の悪い構造になっていた。
「試運転だ」
ショーツで押えるようにしてセッティングを終えた竹中は二つのコントローラーを操作しだした。
「ぐううううっ……」
ショーツで押えられた台座から猥雑な電気が送られてくる。あのイヤラシイイボイボたちが、こぞって可憐な小豆を苛んでいるに違いない。イボイボに囲まれて逃げ場のないクリトリスがイジイジと啼かされている……。
「クッ……くうぅ……」
「思った以上に効くようだな。どれイモムシ君をうごかしてみるか」
「ぐぅううううっ! ひいいいいっ……」
浅い位置に止まったペニスの先っぽの形をしたイモムシが蠢き始めると、えも言えぬ快美感と淫靡な気持ちにつつまれる。寄生したイボイボとイモムシが身体に甘美な悲鳴をあげようと蝕んでいる。
思わず大きな声をあげてしまいそうになった時、通路を歩いてくるサンダルの音が聞こえた。
さりげなく竹中が冴子から離れたが、休憩コーナーに無言で佇む二人に異様な雰囲気を察した女子社員はジュースの缶を取り出すと目を伏せてその場を立ち去った。
「このままプレゼンをやらせるつもり」
足音が去っていったのを確認してから冴子は潤みをおびた目で竹中に懇願した。
「予行演習は何時からだったかな」
すっかり時間を忘れて確認すると開始時間を5分もオーバーしている。
「お願いだから邪魔しないで。終わったら……、終わったら好きににしていいですから……」
それだけ言うと冴子は書類を胸に抱えたまま会議室に足早に向かっていった。


15

冴子は会議室に向かう途中でトイレに逃げ込む心づもりでいた。会議の後、竹中にどんな目にあわされようとも、とりあえず予行演習だけは無事に終わらせることが絶対だ。
足早に歩く後ろを竹中がついてくるのを振りきろうとした時、ジリジリと意地悪な振動が始まった。
「うぐっ……、うぬううう……」
思わず腿を合わせたまま身体がよじれてしまう。そのまま壁に身体をもたせてうめきをもらせていると竹中が肩をいれてきた。
「大丈夫ですか、片桐さん」
そう声をかけた後、小さな声で、
「見え透いたことするな」
と優しげな表情のまま言った。


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