コックリング-7
6
「こんな時間に一体何の用だよ!」
「元気そうじゃない。お見舞いに来たのよ」
午前0時を回った時間に突然襲来された小宮山は、玄関口で怯える目つきで冴子を見つめていた。
「僕はもう君と会わないつもりだ。帰ってくれ!」
「あなたがそうでもこっちに用があるから来たの」
酔った勢いのまま、薄く開けた玄関のドアをこじ開けて冴子はさっさと中に入って行った。
慌てて後を追ってきた小宮山はベッドのそばで上着を脱ぎ捨て、下着姿になった冴子を呆然として見つめていた。
後ろ髪を掻き上げた冴子の膨らんだ胸をみて小宮山は思わず視線をおとした。
「君とはもう関わりたくないんだ。帰ってくれ」
つかつかと歩み寄った冴子はいきなり小宮山の股間を掴んでいった。
「こっちの方はもう治ったのかしら」
「や、やめてくれ!」
前歯の欠けた口で小宮山が呻いて後ろを向くと冴子は後ろから笑いながら抱きついた。
「私のことが怖いんだ。そうでしょう、怖いんでしょう!」
振りほどこうとする小宮山に抱きついたまま、ケラケラと笑いながら後ろから顔を覗きこんだ。
「ち、ちがうよ! 君、酔っぱらっているな。いいから帰ってくれ!」
冴子は胸を押し付けながら小宮山の股間に手を持っていった。
「ほーら、そんなこと言いながら固くしているじゃない」
「やめろよ! 触らないでくれ!」
顔をグッと近づけた冴子は耳元に息を吹きかけながら呟くようにいった。
「ちょっとムラムラしているのよ。そのままベッドに寝て」
もがいていた身体の動きを止めた小宮山は驚いて冴子を振り返った。
「アソコ、見せてあげる」
おずおずと大人しく仰向けに寝そべった小宮山を冴子は見下ろしながらベッドの脇で下着を脱いだ。生唾を呑み込んで緊張している小宮山にかすれた声でいった。
「いっぱい舐めさせてあげるわ」
ベッドに上がった冴子は小宮山の顔を跨いで立った。大きく見開かれた小宮山の細い目が自分のバギナに注がれている。
徐々に腰を落として見せつけながらM字開脚になり、股間を顔面に押し付けるような恰好になった。異性の顔面に自ら剥き出しの股間を晒すという猥雑な行為にジュクジュクと蜜が溢れてきた。
「ほら舐めるのよ……」
恐る恐る伸びてきた舌の先がバギナをなぞり始めた。艶やかな肉の合わせ目に、股間の下に寝かせた小宮山の舌が滑っている。
「あああああああっ! いいわよ!」
早くも荒い息をつきながら腰を前後に振り出した。俊介には細心の注意を払いながら接していたが、小宮山にはそんな取り繕いなど必要なかった。散々痴態を晒した相手に今更気取る必要など全くなかく、わき上がる欲情をストレートにぶつけた。
「あっ! あっ! いいわよ、豚野郎! そこ! そこっ! うぐぐぐっ!」
痙攣した尻を顔面にぶつけて冴子は早くも果てた。しばらく余韻を楽しんで再び腰を振り始めた。
「ああああああっ! もっと! もっと舐めなさい!」
身体を支えきれなくなり、ベッドの柵を握って上体を支えながらM字開脚のまま小宮山の顔面に股間を擦りつけだした。股の下で隠れて見えない小宮山がどんな顔をしているのか分からないが、さぞかし醜く厭らしい顔で舌を出しているに違いない。ピチャピチャと舐める音だけがしている。
冴子はM字でしゃがむことすらできなくなって腰を降ろして完全に顔を塞ぐように跨り、顔面騎乗位になった。
小宮山はそのまま冴子の腿に手をかけたまま舐め続けている。
「あああっ! いいっ! いっぱい、いっぱい舐めるのよ! 恵んでやるわ、豚! 豚! ああああああっ! 逝くうううっ!」
小宮山の頭髪を鷲掴みにして顔面の凹凸にバギナ全体を擦り付け、鼻にクリトリスを当てながら冴子は何度も逝き果てた。小宮山も冴子の興奮に連動してヒューヒューと息を漏らしながら、舐め豚に成り下がることに喜びを感じていた。