第一章 ポンプ-18
冴子は大きく柔らかな腹が押し付けられてきたのを感じて目を開けると小宮山が目を大きく見開いている。まだ挿入して3分も経っていないのに既に射精の体制にはいっている。
「だめっ! 外に出してっ!」
何としてでも体内に小宮山の精液をぶちまけられるのだけは阻止したい。
「受け止めろ! いっぱい出してやる! ぬわあっ!」
一段と膨らんだペニスに冴子は最高潮に押しやられ気絶した。それと同時に大量のスペルマが体内に噴射され膣壁に当たり充満されていった。
余韻に浸る小宮山が急に体重がさらに増したように重くなり、冷たい腹が冴子にのしかかっていた。
冴子は小宮山が逝ったあとも休むことなくポンプの責めを受けたまま痙攣を繰り返していた。体内に入ったままのペニスとバギナの間から大量のスペルマが溢れだしジュクジュクと気持ちの悪い湿りを帯びている。
あまりに大きなアクメを長時間にわたって与えられ冴子は精神的に錯乱状態に陥って子供のように泣いていた。
15
昨夜のことが悪夢であってほしいと、これほど願ったことはない。
夕刻になっても自分のベッドからでることができない冴子は、このまま会社をやめることまで考えていた。だが、夫と別れて完全に自立してゆくことに期待を抱いて、その決意通りに生活を送ってきた冴子にとって、今の地位や生活を投げ捨てることは出来ないことだった。
明日からの会社で小宮山にどんな顔をすればいいのかを考えると憂うつになってしまう。
昨晩、小宮山は果てた後もなかなか冴子から降りようとしなかった。余韻を惜しむように小さくなったペニスをいつまでも冴子に挿入したままだった。
「ポンプを……ポンプを止めて……」
小宮山が逝った後も小さな山を何度も越えさせられ冴子は体力の限界を過ぎていた。
「だって、もっと欲しがってペニスを締め付けてくるのは冴子じゃないか」
ポンプの吸引で刺激されている生身は素直に反応をしめしてバギナがしめつけている。性にたいする欲望は底なしの強欲さで縮んだペニスをしごきはじめてしまう。心の拒否とは対照に腰がわずかに振れてきてしまっている。
「ねぇ、重いわ。早く降りてくれない」
小宮山の高まりの前兆を感じて、焦る心を抑えて努めて冷静に促すが、見透かしたかのように潜り込んでいるペニスが蠢きはじめている。
「何だかまた、したくなってきたな。冴子だって欲しいだろ」
「くっ……! 降りてっ!」
漂い始めた淫靡な空気を打ち払うように叫んだがすでに子宮内でムズムズとツッパリだしたペニスが存在を主張していた。
「その口のきき方はなんだ。牝犬としての自覚が足りないようだな」
小宮山が両方の乳房の根元を鷲掴みにすると、二本の角のように尖った。ただでさえ先端をツンツクと吸われて敏感になっている乳首が更に充血させられて、発生した電流で全身が感電させられる。
「ぐわあああああっ! 赦して下さいっ! ご主人様あぁっ!」
完全に復活したペニスと共に威厳をふりかざした小宮山の“躾け”が再開される。
「冴子は淫乱な牝犬だろうが! ご主人様のペニスをいつまでも離さないドすけべ犬だろうが!」
「くっ! はい、冴子はっ! ご主人様のペニスが、すき、ですぅっ!」
「ペニスじゃない! おチンチンと言え。何度言ったらわかるんだ!」
握りしめた乳房を乱暴に振ると、尖った紡錘形の乳房の先端に喰いついたままのチューブがぶつかりあってパラパラと音をたてた。
「ごめんなさい! ご主人様のおチンチンなしでは生きていけない身体になりそうですぅ! あうううっ!」
「よし、いいぞ! お前の中に新鮮な精液をふりかけてやる。うれしいか!」
「うっ! うれしいですっ! 冴子の中をご主人様の精液で満たしてください! ああああっ……」
冴子は何を口走ったのかすら思い出せなかったが、最後に小宮山の大きな腹が乱暴に打ち付けられていたのを微かに覚えているだけだった。
全てが終わって解放されて、“飼育する”という小宮山をなだめすかせ近い内にまた訪問すると、何とか取り繕って悪夢の部屋から逃げ出した。
明け方に自分のマンションに戻った冴子は出勤時間に何とか起き上がり、会社に体調不良で休むことを伝えると再び眠りについた。