交尾-4
俺は装着を済ませ、そそり立ったものを理恵に当て、挿入する。
「ぅっ・・・・」
苦しそうに声を上げた理恵を抱き上げ、こちらへ引き寄せる。軽くキスをし、聞いた。
「痛いのか？」
俺は思わず聞いた。ただ、純粋に聞いた。心配とかではない、聞いてしまった。
これが男の弱さ、だろうか。
「なんで・・・、こんな時だけ優しいの？」
痛みに耐えながら、潤んだ瞳をこちらに向ける理恵。
ただそれだけの様が妙に艶かしく、俺のものは更に膨らんだ。
「興奮してる？」
繋がり続けているにも関わらず、まだ聞いてくる。
女の好奇心というのはこういう時に怖いものだ。
内心そう思いながらも、自分の欲望は更に膨らんでいく。
「当然だろう。目の前にいる女を『犯して』いるんだ、興奮しないわけがない。」
「えっ・・・」
犯すという言葉に明らかに反応した。理恵の中が締まるのが分かった。
キュゥ、と俺のものを締め付ける。
「恥ずかしくなったか。」
「・・・。」
黙った。顔をそらして。明らかに恥じらいを感じているのが分かる。
それを理解した俺のものは更に大きくなっていった。
答えを待たず、俺は動きを始めた。
グッ・・グッ・・・
お互いの体が音を立てていく。
「・・・んっ・・・」
理恵は声を漏らす。その声は苦しさと共に濡れてもいた。
俺のものがいっそう興奮する。俺は更に激しく動いていく。
「ぁっ・・・ゃっ！・・・」
グチュ、グチュと音を立て、理恵の中を味わっていくと、理恵の声が変わった。
明らかに快楽を感じ始めている。
俺が理恵の中を貫き、動くたびにその艶のある声に色が増していく。
「んっ・・・ぁっ！あっ！・・・あぁ！」
俺は無言で動く。理恵からは雌の香りが漂いだしていた。
そして、無意識にだろう、開いた足が、締め付ける中が俺を欲している。
快楽に溺れだしている。
「そうか・・・。」
俺は笑いにならないような笑いをこらえつつ、理恵をいじめようという努力を始めた。
まずは動きを止める。
ピタッ。
「・・・え・・・？」
快楽に酔い始めていた理恵は、動きが止んだことを口惜しそうに俺の顔を見た。
なぜやめてしまうのか？そう、顔に書いてあった。
すかさず、俺は言う。
「もっとして欲しいのか？」
今まで快楽の波に入り込んでいた理恵に、自制心が戻り始めた。
同時に、一気に恥じらいが流れ込んできた。
自分が快楽に溺れて我を忘れていたこと、そして何よりももっとして欲しいと言いたい自分を抑えられないことも俺にはわかっていた。
俺は笑みがこぼれてくる。たまらない。
俺自身、出したくてたまらなくなっていた。
だが、今理恵としている行為がたまらなく楽しい。