交尾-2
気づけばカタカタと音がした。
目を開けると、理恵がワープロのキーを打っている。
「んー・・・」
少し考えてキーを打ち始める理恵。
何度か連続して打って、一度手を止め考えるを繰り返す。
そんな真剣な表情の理恵は、大人びて見えた。いやこれが本来の理恵なのか。
仕事?に集中している理恵は、俺が起きていることに気づいていなかった。
とりあえず、俺はしばらく眺めていた。朝立ちも収まっていなかった。
「よーし、とりあえずひと段落。」
3時間くらいは立ったか、理恵が作業を止める。
俺は何度か眠っては起きを繰り返していたようだ。
「おはよう。」
「あぁ。」
妙な感覚だったが、理恵の挨拶に俺は返事を交わした。
「あんたが物書きだったのか、てっきり親のすねかじりだと思ったよ。」
「一応、私がこの家の主ですから。」
主ってことは一人で住んでいるのか。こんな人間がよく持つものだ。
とりあえずの疑問をぶつける。
「昨日、なんで急にいなくなったんだ?」
「餌の時間忘れちゃってて、猫たちに急いであげにいったの。」
どう考えても餌の量が多いと言おうと思ったが、話しているうちにどうでもよくなった。
そして、昨日満足できなかった自分を満たすため、すぐさま理恵を押し倒した。
「・・きゃっ・・・!」
「こんな時はかわいらしい声なんだな。お洒落とか気にしないから女の子止めてるのかと思ったよ。」
「ひどい言い方・・。」
口が少しとがったようだった。目に不安の色もあった。
それでも俺は構わず口をふさいだ。
「ん・・・っ・・・」
昨日の夜と同じように、舌まで到達する。
チュパッチュパッ
音をさせながら、理恵の胸をシャツの上からまさぐっていく。
「・・・ぁっ・・・・!」
思ったとおり、胸は小さかった。だが、既に下着の上からでも乳首の位置が分かる。
唇を離し、俺は耳元で言った。
「感じてるんだな。」
「・・・っ・・!」
耳が赤くなる。俺から目を反らそうとしたのを逃さず、頭をかかえて強引に向きなおさせた。
「逃げるなよ。」
「・・・。」