ルームメイト-5
アキラは半狂乱状態で、俺の頭を離そうともしない。
俺は湯船に座ったまま、アキラは膝で立つような格好、ちょうど俺の顔の位置に胸がある。
俺もパニックだったけど、アキラの胸に顔がうずまり、結構苦しい。
「んあっ、おいっ、ちょっ、落ち着けって」
言い終わらないうちに、アキラのバスタオルがほどけた。
俺はじかにアキラの胸と接触することになってしまった。
なにー!!??
マジでこんなんありかよ!
でも、これは…もう願ってもいないシチュエーションだろ。
俺は興奮していたけど、まだ思考能力はあった。
アキラは頭の上でまだキャーキャー言っている。
俺の頭を離そうともしないし…マジで俺、いたずらしちゃっていいんかな…
俺は真っ暗闇の中、必死に視力を取り戻そうとした。
でも風呂場は窓さえないため、月の光さえ入ってこない。
でも、俺は鼻のわきにあるコロコロした小さな物体に気がついた。
位置関係からいくと、コレって…
そこにある小さな硬い突起は、間違いなく乳首だった。
「マコト〜!!私、もーやだ〜!!怖いよぉ〜!!」
相変わらず騒いでいるアキラ。
あ〜〜〜〜うるせぇ!
俺は―――――とうとう乳首を口に含んでしまった。
「…あっ!」
アキラの上ずった声がして、悲鳴が止まった。
―――――とうとうやっちまった・・・・
理性に負けてアキラの乳首を…しかも気づかれたし。
俺は精一杯の言い訳をした。
「や、やっと静かになったなお前!まったくキャーキャー騒ぎすぎだっつの!多分ブレーカーが落ちたんだろ?そのうち誰かがつけてくれるよ」
言いながらも俺の頭の中はアキラの乳首のことでいっぱいだ。
「…で、でも、まだ暗い…」
アキラのほうは恥ずかしさより怖さの方が勝っているようだった。
「じゃ、じゃあ明るくなるまでくっついてろよ!」
冗談交じりに言って笑わせようと試みた―――が。
アキラは迷わずまた俺にしがみついてきたのだ。
また乳首が…!!
こいつ、わかってやってんのか!?
アキラが確信犯のように思えてきた俺は、もう一度乳首を口に含んだ。
「……っ!」
しがみつく腕がピクッと震えた。
舌で優しく転がしてみる。
「……っ…ふぁ…あ…」
アキラがたまらず声を漏らす。
不思議なことにアキラは嫌がることなく、俺の愛撫で感じていた。
俺はもう片方の胸を優しく揉んでみた。
「あぁっ…」
アキラの切ない声が風呂場にこだまする。
アキラの胸はふわふわのマシュマロみたいだ。
俺は乳首を口から離し、顔を胸で挿んだり両手で揉みほぐしたりして、アキラの胸を思う存分堪能した。
その度にアキラは甘美な声をあげる。
腕は俺の頭に絡ませたままで、嫌がっていないことは間違いなかった。
むしろ、もっとシて欲しいって感じだよな…と思うほどに。
俺はこの密着状況と風呂の中ということが重なって、のぼせる寸前だった。
「アキラ、俺につかまって」
俺は湯船を出るためにアキラを促した。
アキラは「えっ…なに、どこいくの、やだ」と言いながら俺にがっちりしがみつく。
俺はアキラの細いウエストに腕をまわし、「よいしょっ」と抱きかかえるように立ち上がった。
「やだやだ!怖い降ろして!」と騒がれたが、俺はすぐ湯船のフチに腰掛け、俺の膝の上に向かい合わさるようにしてアキラを座らせた。
「あ…」
俺の膝の上に座るということは、大股開きで俺と向かい合わさることになる。
いくら真っ暗とはいえ、アキラ自身恥ずかしいようだ。
でも暗闇が怖いアキラは、俺に掴まらざるを得なくなる。
「こ、怖い…ま、待って、降ろして」
俺の肩や腕を必死で掴んでいたアキラは、どうしても「しがみつく」という体勢をとらないと落ち着かないらしい。
俺は無言でアキラの腰を掴み、グイッと手前に引き寄せた。
「あっ…」
俺のムスコとアキラの茂みが触れ合う。
「マ、マコト、私もう大丈夫だから…」
恥ずかしさのあまり、アキラが小声でささやいた。
俺の頭に腕絡ませて震えてるくせに…
アキラの腰や背中に腕をまわして支えてやると、触れるたびにピクッと反応する。
背中から胸へと手を滑らせると、「あっ…もぅ…」と甘い声をあげた。
「お前がわりーんだからな、一緒に風呂入るとかいうから…」
「なんでこんなこと…あぁっ…もうやだぁ…」
乳首への刺激はアキラの声を官能なものにさせる。
もうやだ?
こんなに体くねらせてよがってるのに?
「…イヤじゃねーくせによ…」
俺はマシュマロのような胸に、強くキスマークを残した。
「痛っ…もうっ、マコトのエッチ!私、もうお風呂上りたいよ…はぁっ…もうダメこんな…」
喋り続けるアキラの口を―――――
キスで塞いだ。