本質のままに-1
【本質のままに】
優子の驚きに構わずに、続けて説明しだした陽子だった。
『そうなの。優子ちゃんみたいなゲストを、あの車両に入れることも、あたしが考えたのよ。だってさすがにあたし1人だったら、すべての男性たちのお相手なんてできないでしょ』
「えっ、最初は陽子さん1人があの人数の相手をしてたんですか?」
『まあ、そういう訳じゃないけど…。あたしの場合は相乗りっていうか…』
今までの態度とは違って陽子は少し言葉を濁らせた。
「一体陽子さんて、どういう人なんですか?マスターとはどんな関係なの?」
『そ、それはあたしからは言えないわ。いつかマスターに聞いてくれる』
「なんで隠すんですか?教えて下さいよ」
『う〜ん、この話はおしまい。マスター絡みの話はここでは禁止よ』
「そんなこと注意事項に書いて無かったじゃないですか」
『今決めました。サイト利用については管理者に従うことも書いていたはずよ』
「ずるい!」
『これが大人の世界よ。で、どうする?』
陽子が管理人の威厳を醸しだして確認を求めた。
「少し考えさせて下さい」
『ダメよ。今すぐ決めなさい』
陽子は優子が困るのを楽しむように微笑んだ。
『そうねえ、残るなら、今すぐカメラを防ぐ邪魔な物を外して裸になりなさい』
「そ、そんなこと無理です」
『できるわよ。あたしも一緒に脱いであげるから同じ様にしなさい』
画面の中の陽子はそう言いと、着ているTシャツの上から胸を揉みだした。
布地の上に映る乳首のポッチリがどんどん大きくなるのが見ていてわかる。
陽子はその乳首を布地の上から摘まむとダイヤルを調整するようにクリクリと廻した。
『ああん、ああん、気持ちいい、ああん』
突然始まった陽子の自慰行為に、優子は唖然となった。
陽子は見られているのを意識しているように、カメラ目線でやらしく微笑み、Tシャツをたくし上げて張りのある胸を晒して直に乳首を弄りだした。
『ああん、ああん』
同姓のそんなシーンなど見た事が無い優子だったが、優子の淫乱な本質は目をそらせることなく、陽子の乱れる様を食い入るように見入っていった。
(みんなが見てるのに、あんなに気持ちよさそうに…)
優子は知らず知らずの内に、パジャマの上から自分の豊満な胸を弄っていた。
一旦乳首を弄るのを中断した陽子は、座っているイスの座面の高さから顔まで映るようにカメラの位置を調整した。
どうやら、優子のようにパソコンに内蔵のカメラじゃなくて、自由の効くカメラを用意しているようだ。
『はぁ、はぁ、優子ちゃん、見てるわよね』
優子は突然名前を呼ばれて条件反射的に返事をした。
「は、はい…」
優子のつぶやきに似た返事を辛うじて聞き取ると、陽子は嬉しそうに微笑んだ。