に乃花-15
「イクっ、ああだめ、イクう、いやだ、ああん、もう、イっちゃう……あっ」
男と女の肉体が交わる音に、おぞましい気分にさせられていく。
おしべから噴き出す種子の流動をめしべに感じたまま、私はとうとう快感の天井を越えた。
目を閉じると膣の痙攣がはじまり、子宮がうごめくのがわかる。
オーガズムはそのままセカンドオーガズムへとつづいていく。
生殖器官が震えて、女性ホルモンが増殖していくみたいに全身が潤う。
きっとこれでよかったんだ──。
自分で自分を納得させて、ふたたび目を開けた。