は乃花-7
「どうしました。昨日はあんなに嬉しそうに脚を広げて、きれいな女性器を見せてくれていたのに」
「僕も、とても興味深いものを拝見しました。クスコでひらいた膣の奥に、ピンク色の子宮口がひくひくする様子が観察できました」
「あれほど太い器具を、小村さんは難なく呑み込んでしまうから、僕らも治療のやり甲斐があるってわけです」
この人たちの言っていることもおかしいけれど、自分の体もかなりおかしい。
「やめ、てっ、おね、がい、やっ、いや、はっ……」
器具のバイブレーションがきつくなってきた。
女の力なんて所詮こんなものだろう。
ショーツなんて穿いていても意味がない。
私のお尻を撫でるようにしてショーツを脱がせた彼は、そこにできたシミの匂いを嗅いで、舐めて、こっちに見せびらかしてきた。
一体どこまで許せばいいのだろう。
私は今、はしたない液を垂らした女性器を彼らに見られている。
ある者は小型カメラで動画撮影して、ある者はデジタルカメラに画像をおさめる。
「撮らないで、おねがい……」
のぼせた顔でそうつぶやくと、いよいよ挿入の気配が近づいてくる。
温感ゼリーによる愛撫が太ももにまで迫ってきていた。
何を挿入されても拒めないんだと、膣がぐちょぐちょに滴る。
背中はぞくっとして、胸がはらはら高鳴って、腰がぐっと浮き上がる。
分娩台に拘束されたOLが、乳房への愛撫を受け入れた挙げ句、ついには局部を汚されてしまう結末。
そんなストーリーが頭をよぎる。
「あっ!」
誰かの指がクリトリスに触れた。
開いた口はなかなか塞がらずに、愛撫のたびに込み上げる嬌声が鼻から抜ける。
「ひっ!」
下から上、上から下に、執拗にいじられるクリトリス。
「ふっ!」
陰唇の皮膚を外側へめくられて、膣口をぬらぬらとすくい上げられる。
「もういやあ、ああ、やん、あっ……」
女性器を知り尽くした十本の指は、どこまでもねちっこく、私を快楽へ連れて行こうとしていた。
上半身を担当する愛撫も、乳房と乳首への施術を休めることはない。
「小村さんの体、とてもきれいです」
佐倉麻衣さん声だった。
私が顔を向けると、マスクをはずした素顔の彼女は、せつない表情で微笑した。