は乃花-15
二人目の彼が私の両脚を高く抱き上げて、毛深い股間から突き出たペニスで私の下半身に穴を空ける。
「まだ、あんっ、だめ、んんっ、イ、ク、イクう、んく……」
ほとんどテンションの変わらないまま、私はあっさりアクメを迎えた。
ああ、イったんだ、という切ない感じが幕を引いていく。
けれども相手はまだ私をあきらめてはくれない。
絶頂を味わったばかりの体を休ませることなく、私のことをスケベな女だなと言いながら、挿入のスピードを速めていく。
彼のテクニックは、私にぴったりとはまっていた。
ふたたび心臓がぐらんぐらんと脈打って、意識が吹き飛んだ。
オーガズムって何なんだろうと思いながら、私はそれを体験している。
膣内に溢れたザーメンが漏れ出して、白いラインストーンのように床に滴る。
それでも休息があたえられることはなかった。
代わる代わるセックスの相手をさせられて、精液の受け皿になり、果てしなくイク。
クリトリスも、ラビアも、ヴァギナも、おかげで悪い癖がついてしまっている。
肌の表面にかるくタッチされただけで、そこから快感が拡散していくのだった。
「小村さんの体質は、おおよそ改善されてきたようです。少しずつ安産型の体に近づけていきましょう。明日からもよろしくお願いします」
椅子に腰掛けて見物していた泉水医師は、立ち上がりざまにそう言った。
そして私の性器にキスをする。
「あんっ」
いきなりの出来事に、膣がゆるんで愛液が吹き出す。
彼がすべてを飲み込んでくれるので、また新しい粘液が分泌される。
膣の痙攣のびくびくが、胸のどきどきになり、はらはらと体が熱くなる。
医師の舌使いのおかげで、愛情が芽生えそうな錯覚をおぼえていた。
喉が渇いていた。水分のほとんどが下から出ていってしまったからだ。
私は飲み水を催促した。
コップ一杯の水、それでようやく興奮が和らいだ。
こんなことが、あと何日つづくのだろう──。
私の願いはただ一つ、愛する子どもを産みたいということ。
そして彼らは不妊治療の第一線で活躍する有能な医師団であり、あらゆる不妊患者から信頼される看護ネットワークも備えている。
明日からの私の治療について、真剣にミーティングしているのだから、あとはその道のプロフェッショナルにまかせておけばいいのだと思った。
いつか彼に、風間篤史さんに良い報告ができたらいいな──。