辺境の姫君-3
半刻ほど続けると姫はぐったりとなり、休憩を取ることになった。
「姫君、周囲の色は綺麗に取れました。
少し休んだ後、姫君にはこの後、違う体勢になって頂きます。
今度は僕が仰向けに寝て、姫君には顔の上に跨って頂きます。
けれども決して腰を落さないで下さい。
僕の口や鼻が塞がれて息ができなくなりますので」
既に恥ずかしさの為顔を赤く染めていた姫は、その要求に俯いてしまった。
「せめてお前が年老いた者ならば良いのに。
若いお前の顔の上でそのような格好をせねばならぬとは死ぬほど恥ずかしい」
「お心を強くお持ちなさい、姫君。
宮廷の帝の中にはもっと屈辱的なことを要求するお人もおられるとか。
今の帝がそうだとは言いませんが」
そう言って励ますと美白仙は自ら仰向けに横たわり姫を促した。
「さあここに跨って。けれどその前にお召しのものを脱ぎ捨てて下さい」
姫は絹衣を脱ぐと顔を両手で覆い、美白仙の顔の上に立った。
「姫君そのまま腰をゆっくり下ろして下さい」
姫は腰をがくがくさせながら恐る恐る腰を下ろして行く。
美白仙は閉じがちになる姫の膝に手をかけてぐいと開いた。
「あっ……そのような」
「このようにご自分の足首を股の内側から持って、膝が閉じないようになさりませ」
「は……はい。あぁぁ……恥ずかしい」
美白仙は姫の両尻を掴むと、陰部を口元に引き付けた。
「宜しいですか、姫君。
これよりもっと内側を舐めますので、我慢せずに声を出しても構いません」
そう言うと美白仙は姫の小陰唇や陰核に直に舌をつけて唇で挟み皺を伸ばしながら舐めしゃぶり始めた。
舌先で皺を伸ばしながら隅々まで色が残らないように舐めて行く。
ときどき顔を離して色の具合を見ながらまた再開する。その繰り返しだった。
もとよりこの刺激に姫が耐えられる筈もなく、すすり泣くような声が閨に響き渡った。
姫の愛液が滴り落ちて来ると、それを啜り取って舐め続ける。
美白仙の唾液には通常のものとは違う薬効成分があり、それが愛液によって薄まるのを防ぐ為である。
突然姫の腰が砕けて美白仙の顔を陰部で塞いだ。
陰核やその鞘も舐めていたので、オルガスムスに達して腰が抜けたのである。
美白仙は半ば気を失った姫の腰を持ち上げて、細部を舐めて仕上げをした。
「さあ、姫君。これでどこから見ても乙女の体になりました。
後は絹衣を着て、ゆっくりお休みなさいませ」
そう言うと、美白仙は姫の閨を後にした。