赤塚沙樹は変態教師 第2話-1
夕方、下校時間も一段落し、誰もいない学校。沙樹が職員室に戻ろうと体育館の脇を歩いていた時だった。シクシクと誰かが泣いている声がする。なんだろう?と沙樹が体育館の物陰を覗くと、そこに謙太くんがいた。
「け、謙太くん、どうしたの!?」
慌てて謙太くんに駆け寄った。神光院謙太くん、沙樹が初めて受け持ったクラスの生徒のひとりだった。
「先生…。」
沙樹は謙太くんの目線に合わせるようにその場にしゃがむ。すると、謙太くんは必死に涙を堪えて、目を真っ赤にして訴えかけるような視線を沙樹に送る。
「先生…。外で遊んでたら、またイモゴリラに叩かれたんだ…。それで、学校に逃げてきたんだ…。」
「また、イモゴリラくんに…。」
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『イモゴリラ』
この辺りでも有名ないじめっ子の中学1年生、名前は轟寛太。
中学1年生にしては大柄でデップリと太った身体をしたイモゴリラはとにかく自分よりも弱い存在にすぐ暴力を振るい、従わせようとする困った人間だった。中学校では相当イジメられていたらしく、今では中学校にも通っていない。
どうやら、イモゴリラくんは精神年齢がかなり低いらしく、その低すぎる精神年齢が原因で同級生たちから嫌われ、中学の授業にもついていけず、結局、そのまま不登校になり、今はこうして自分より弱い人間に暴力を振るっては、日頃の憂さを晴らしている。
何度か、イモゴリラくんに学校から注意をしているのが、まったく効果がなく、沙樹も学校もほとほと困り果てていた。
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「わかった!イモゴリラには先生から厳しく言っておくから、謙太くんは家に帰りなさい…?」
沙樹が謙太くんに言った。でも、謙太くんはモジモジしたままその場を動かない。うつむいたままの謙太くんはなにか言いたそうにしているが、恥ずかしいのか、沙樹に向かって何も言わない。
そんな謙太くんが口を開くまで、沙樹はじっと辛抱強く待っていた。
「先生の中でおしっこしていい?」
「また、おちんちんが変になったの?」
謙太くんはまた泣き出しそうな顔になって、はいと言う変わりに首を縦に振った。
「先生、ごめんね、僕のおちんちん、変なんだ…。白いおしっこしたくてトイレ行くのに、白いおしっこでないんだ…。」
謙太くんは恥ずかしいのか頬を赤くし、真剣な目付きで沙樹を見る。今にも泣き出しそうなのを必死に堪え、沙樹に訴えかけてくる。
そんな謙太くんを見ていると、沙樹の母性本能からなのか謙太くんがとても愛おしい。
「わかった、先生が治してあげるから…。」
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謙太くんが沙樹におちんちんが変だと相談してきたときがあった。沙樹はなにかの病気かと思い、謙太くんの話を聞いた。
「犬のお姉ちゃんの穴におしっこした、それから白いおしっこが出そうになるのに、トイレに行っても全然出ない…。」
謙太くんは沙樹に訴えた。沙樹はすぐになにが起こったのか理解し、そして、沙樹は謙太くんに『白いおしっこ』をさせてあげることにした。
謙太くんが苦しんでいるのも理由のひとつ。謙太くんが苦しむ余り、このことを親に相談したりでもしたら、若菜ちゃんに危害が及ぶかもしれない、それも理由のひとつ。でも、一番大きな理由は沙樹自身の興味だった。沙樹はこんな小さな男の子とセックスしたこと経験がない。そんな経験ができる、沙樹には大きなチャンスだった。