投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

好きと言って
【女性向け 官能小説】

好きと言っての最初へ 好きと言って 20 好きと言って 22 好きと言っての最後へ

世なりとも-9


「梨乃!」
「しつこいです!」
「ハルトに言い訳させてやれよ」

「どうして?どうして私がそこまでがまんしなきゃいけないんですか?
私、あの日誕生日だったんですよ。
前から、楽しみにしていたんです。
あの日のために、我慢してきました。
けど、あの通りです。これ以上私に何を我慢しろって言うんですか!
もう・・・ハルト先輩を好きな気持ちは忘れました」

あ・・・・
やっと涙が出た。

誕生日から
涙が出なかった。

心が辛くても
それ以上にカラカラに乾いていた。

「これ以上私に我慢しろなんて。
ハルト先輩を許してやれって・・・・
レン先輩は残酷です!」

とめどなく流れる涙を拭きもしないで
力いっぱい揺れる視界でレン先輩を睨みつけた。

「それじゃぁ・・・・
それじゃぁ俺が我慢した意味がないんだよ」

なんで、レン先輩が泣きそうな顔をしてるの。
泣かないで。
そんな顔しないで。

次の瞬間
私の唇はレン先輩と重なっていた。






好きと言っての最初へ 好きと言って 20 好きと言って 22 好きと言っての最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前