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好きと言って
【女性向け 官能小説】

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世なりとも-8


「梨乃ちゃん。こんなところで何してるのかな〜?」

合コンの席で楽しく飲んでいたのに
私の真後ろで悪魔の声がする・・・・
ああ。うっかりしてた。ここはサークルでよく使うトコだった。

無視だ・・・
無視が1番いい。
今の声は聞こえなかったことにしよう。

「梨乃ちゃぁぁ〜ん?」

無視だ。

「梨乃ちゃん、後ろの人、知ってる人?」
私がずっと無視をするもんだから
今まで一緒に話していたケンジクンが私の後ろを気にしだした。

「知らない人。気にしないで」
「ほ〜知らない人と来たもんだ?」

無視だ。無視。

「梨乃!何してるのかって聞いてんだよ」
うるさいな・・・・
「何って合コンですよ!分からないんですか?」
あ。まずい。答えちゃった。

「お前、ハルトにメールしたんだって?」
「・・・・はぁ。ハルト先輩とレン先輩はゲイですか?
何でもかんでも話し合うんですね。恋人みたいですね」
「で?別れたいのかよ」
「別れたいのかじゃなくて、別れました」
「ハルトからの返事は?」
「ないですけど」

「ハルト反省してる。あの日に梨乃を置いて行ったこと」
「そうですか」
「許してやれない?」
「なんで?なんでそんなことレン先輩が言うの?関係ないじゃん」
「そうだけど」
「おせっかいです・・・・・ごめん。さくら。気分が悪くなった。
帰るね。ケンジクン。またね」

会費をさくらに渡すと私はレン先輩を振りきるようにお店を出た。






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